Ads by Google 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

胃食道逆流症に 漢方薬「六君子湯」 

先日、皇后さまが胃食道逆流症との診断を受けられたと、
宮内庁からの発表がありましたね。涙

皇后さまはここ数年、胸や背中の鈍痛、慢性の咳があり、
食道裂孔ヘルニア(胃が食道の方にずれる)も見られたということで、
胃食道逆流症という診断になったそうです。

胃食道逆流症という病名はあまり聞きなれないかもしれませんが、
私の知人にも胃食道逆流症の人がいて、喉の腫瘍が大きくなってしまい、
喘息の時に使う「吸入ステロイド剤」で治療しています。はぁ

今日は「胃食道逆流症」の症状や病院での治療法と、
最近発表のあった、漢方薬「六君子湯」の胃食道逆流症に対する効果に
ついて、お話します。

★胃食道逆流症って、どんな病気? 

胃食道逆流症は、胃酸が食道に逆流して、
食道の粘膜を刺激するものです。

一番多い症状は「胸やけ」で、他に「すっぱいものがこみ上げる感じ」
ひどくなると、「喉の痛み」「喉がつまる感じ」「声がかれる」「胸痛」
「ゼイゼイする」「咳が出る」「血を吐く」
などの症状などがあらわれる
場合があります。

★どうして胃食道逆流症になるの?

1.胃液の逆流を防ぐ括約筋の機能低下

食道と胃のつなぎ目の部分には、胃の中のものが逆流しないように
弁の働きを持つ括約筋があります。
その括約筋が加齢や食道裂孔ヘルニアなどの原因で弛緩して
機能が低下していると、逆流が起こりやすくなります。

2.胃酸過多

胃酸分泌が多くなると、げっぷなどにより食道内に胃液逆流が起こります。

3.食道や胃の蠕動運動の低下

蠕動運動が低下し、胃から腸に送り出せなくなると、
食べたものがいつまでも胃の中にとどまっているために、
消化のための胃液が出続ける状態になります。
その胃液があふれて食道に逆流がおきたり、
その食道へ逆流してきた胃液を胃に送り込むことが
できなくなります。

この他に、肥満やベルト、帯などによる「腹部の圧迫」や、「食べ過ぎ」が
胃食道逆流症の原因となります。

★どんな治療をするの?

●薬物療法

病院では下記のようなお薬が症状に応じて処方されます。

1.胃酸の分泌を抑える薬
  ・プロトンポンプ阻害薬(PPI) :オメプラール錠・タケプロンなど
   *現在最も強力な胃酸分泌抑制剤
    診療ガイドラインではまず最初に処方される薬剤です。
  ・H2ブロッカー :タガメット・ガスターなど

2.消化管運動改善薬
  ・メトクロプラミド :プリンペランなど 
  ・ドンペリドン(PPI) :ナウゼリンなど

3.食道粘膜保護薬
  ・スクラルファート :アルサルミンなど
  ・アルギン酸ナトリウム :アルロイドG

胃食道逆流症では、胃酸分泌抑制効果が最も高いPPIが
処方されることが多くなっていますが、症状が軽減、または軽い場合は
H2ブロッカーが処方される場合もあります。

逆に、胃酸分泌がPPIでコントロールできない場合に、
胃酸分泌抑制剤のH2ブロッカーや酸中和剤のマーロックスを
併用し、胃酸のコントロールを助けます。

また、食道や胃の蠕動運動が低下している人は消化管運動改善薬を
併用したり、食道の炎症がある場合は粘膜保護薬を併用します。

★六君子湯の胃食道逆流症に対する効果

平成20年2月8日に行われた「第4回日本消化管学会学術集会」で、
実にタイムリーなことに、六君子湯」の胃食道逆流症に対する効果が
報告されています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

☆北海道大学大学院医学研究科 折舘 伸彦 先生

胃食道逆流症の治療の第1選択肢は一般にプロトンポンプ阻害薬(PPI)
による酸抑制治療とされている。
しかしながら、酸抑制治療により症状改善が見られない患者が
存在することも事実である。

そのような患者の咽喉頭症状に対する六君子湯の効果について
検討した。

対象は咽喉頭逆流症状にて受診し、酸抑制治療にもかかわらず
咽喉頭症状が消失しなかった25例。
酸抑制治療開始前、酸抑制治療後、六君子湯投与開始前、
六君子湯投与後の咽喉頭症状および食道症状の変化を検討した。

その結果、酸抑制治療前を100とすると、六君子湯追加投与前の
咽喉頭症状スコアは80.2%、食道症状スコアは56.2%、
六君子湯追加投与後は咽喉頭症状45.0%、食道症状13.1%と
改善を認めた。

酸抑制治療に反応の乏しい咽喉頭逆流症状に対して六君子湯
追加投与は有効であると考えられた。

☆千葉大学医学部附属病院 光学医療診療部 尾高 健夫 先生

PPI投与にて症状の軽減を認めなかった胃食道逆流症症例に対する
六君子湯」の効果を検討した。

対象は胃食道逆流症症状を認め、4週間以上のPPI治療を受けても
症状の軽減を認めなかった54症例。
それまでのPPIに追加して、六君子湯を7.5g/日、分3で4週間投与した。

六君子湯追加投与前に症状スコアが6点以上であった胃食道逆流症
症例は54例。
うち、内視鏡的に粘膜損傷を認める逆流性食道炎(RE)は14例、
認めない非びらん性逆流症(NERD)は40例。

六君子湯追加投与後に症状スコアが3点以下に改善した症例は、
RE群では3例(21.4%)、NERD群では21例(52.5%)
であり、
六君子湯はRE群に比し、NERD群で有意な改善を認めた。

また、このNERD症例においては、症状改善群は平均年齢が若い、
食道裂孔ヘルニアの程度が軽度、という条件で有意差を認めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

上記の臨床に使用されたのは、医療用医薬品の
ツムラ六君子湯エキス顆粒(TJ-43)です。
病院で医師の診断のもとに処方されるものです。

一般用医薬品としても六君子湯は販売されていますが、
医療用と比べるとエキスの濃度は薄くなっています。

  六君子湯(1043)漢方ツムラ 24包
  ダウン
  六君子湯(1043)漢方ツムラ 24包

関連コンテンツを全部見る
胃腸の薬・サプリメント

=========================

※薬の相談・サプリメントの相談のある方は、コメント欄からお願いいたします。
ご相談の回答はブログ内でさせていただきます。なお、すべてのご相談に回答できるわけではありませんことを何卒ご了承ください。

ブログランキングに参加しています。
ワンクリックお願いいたします。

Comments

Comment Post















管理者にだけ表示を許可する