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野菜・果物の摂取で食道がんのリスク低減 

厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」の報告です。

野菜・果物の合計摂取量が増えると、食道がんのリスクが
低下する傾向にあるということです。

野菜・果物の高摂取グループでは、低摂取グループに比べて
食道がんのリスクがほぼ半減し、野菜・果物の合計摂取量が
1日当たり100グラム増加すると、約10%低下していました。

種類別では、キャベツ・大根・小松菜などが含まれる十字花科
(アブラナ科)の野菜
でのみ、統計学的に有意な関連
みられました。
十字花科の野菜は、実験研究などで発がんを抑制するとされる
イソチオシアネート
を多く含んでいるという特徴があります。


野菜・果物2

45〜74歳の男性約39,000人について、約8年間追跡した調査結果をもとに、
野菜・果物摂取と食道がんとの関係について調べています。

追跡期間中に116人が食道の扁平上皮がんと診断されました。

食道がんには、扁平上皮がんと腺がんとがあり、
日本人の食道がんの大半を占める扁平上皮がん
飲酒・喫煙との関連が非常に強く、男性に多いのが特徴です。

そして、野菜・果物摂取と食道がんとの関連は、
食道がんのリスク要因である喫煙と大量飲酒習慣があっても
見られました。

野菜・果物摂取による食道がんのリスク減少効果は喫煙習慣と
1日当たり日本酒にして2合以上の飲酒習慣が有るハイリスクグループ
で、
最も大きく食道がんの危険度は7.67倍から2.86倍へと大幅に低下し、
1日当たり100gの摂取量増加でリスクが約20%低下
していました。

ただし、この野菜・果物の食道がんのリスク低下効果は、
禁煙や節酒による予防効果には及びません

また、野菜と果物、特に十字架科野菜の食道がん予防効果の確認には、
今後さらに多くの研究での検討が必要とのことですです。

*十字架科野菜
アブラナ科野菜。キャベツ、ブロッコリー、ケール、カリフラワー、
芽キャベツ、ダイコン、ハクサイ、カブ、コマツナ、チンゲンサイ、
ワサビなど。

*イソチオシアネート
イソチオシアネートは、大根やわさびなどのアブラナ科の植物に含まれる
辛味や香味の元となるイオウ化合物。
イソチオシアネート前駆物質(グルコシノレート)とミロシナーゼという酵素が、
切る、砕く、すりおろすなどにより細胞が壊れることにより混合し、化学反応
により生成します。
加熱で酵素が壊れるため、生野菜の摂取が効率的となる。
イソチオシアネートには、発がん性物質の活性抑制作用と、
アポトーシス誘導作用があります。

【参考】
野菜・果物摂取と扁平上皮細胞由来食道がんとの関連について ―概要―

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